清水桜ヶ丘戦所感

先ず最初にファンの集い掲示板に杉山選手のファンと言う方から、先日の清水桜ヶ丘との練習試合で掲載された写真で最初の方が良かったとのご依頼がありましたので、冒頭に杉山選手の写真を掲載させて頂きます。
杉山、良かったじゃないか! こうしたファンの気持ちを励みに頑張って欲しいと思います。
杉山選手ファンさん、リクエストありがとうございました。


▲杉山投手


さて日曜日に久しぶりに練習試合を観戦しました。
もう言っても良いと思いますが、現在島商野球部の指揮は池田前部長が執っています。
監督がこのタイミングで変わるのは色々な理由があるかと思いますが、前任の増田監督には感謝申し上げます。
結果は出なくとも、高校野球の監督はある意味私生活を犠牲にしますので、最後には感謝の気持ちしかございません。
選手が高校野球を終える時も同じです。
在籍中は厳しい意見も飛ばしますが、終われば感謝の気持ちしかございません。

池田監督になってから僅かな期間ですが、島商野球部は大きく変革する可能性が出て来ました。
実際既にその変化が出て来ています。
声出し・聞く姿勢・全力疾走・野球への取り組み、全てに於いて少しずつですが良い方向に向かっています。
いや、もしかしたら以前とは雲泥の差かもしれません。

私はこの日三塁側ベンチ近くで撮影をしておりました。
そこで聞こえてくるのは池田監督の指示の声。
その中で印象に残ったのが、『自分自身を変えて見ろ!』の言葉です。
この言葉が何度か飛び出しました。
変わらなくちゃいけない事を諭しているようにも聞こえて、やはり成長するには自分自身が現在に満足していてはいけない。
そして自分の為にもチームの為にも変わらなきゃいけないのだと言う事を選手に再認識させる為の良い言葉だったと感じました。
こうした指導は心に響きます。
心技体の心の部分を育てるにはこのような指導が必要不可欠であると思います。

印象的だったのが2つほど。
ヒット性の当たりで二塁からスタートした永田選手でしたが、清水桜ヶ丘の選手が好捕しアウト。
慌てて二塁に戻ったが間に合わずWプレーになった事で、
『俺はお前の足はピカイチだと思っている。もっと余裕を持ってプレーすればいい』と池田監督が外野の守備についた永田選手に大きな声で発しました。
もう一つは打席に立つ加藤選手に対し重心が高いぞと指示し、それを聞いた加藤選手が直後に二塁打を放ちました。
これまでの加藤選手は重心が高く足が揃ってしまいフルスイングが出来ていなかったのですが、この指導を聞いた加藤選手がすかさず対応しました。
この2つで分かる事は池田監督の指導力と選手がそれに対応する能力です。
特に永田選手への指導は心に響く指導です。
彼はまだ一年生ですから、早い段階でこのような指導が受けられることはきっとプラスになるはずです。
そして加藤選手については、やはり監督の指導をしっかりと聞く姿勢が出来ていると言う事です。
身体はけっして大きい方ではありません。
むしろ小柄な選手ですが、それでも監督の指導であれだけの打球が打てるようになるのですから、聞く姿勢とはとても大切であると思います。

さてチーム全体を通してですが、やはり貧打ですね。
このチームの課題は打撃力です。
今は何とか池田監督の采配戦術で試合になっていますが、ここからは打撃力の向上が望まれると思います。
それにしても秋の大会よりも戦術的にも洗練されています。
こうした戦術に選手がしっかりと理解する事が肝要で、まだまだ理解度が足りませんがこれからの成長がとても楽しみになって来ました。

あともう一つ、二年生・永田峻一朗選手の守備力には驚きました。
同じ遊撃の谷垣内選手よりも守備力では上ではないのかと思えるほどでした。
課題は打撃ですが、これがクリア出来ればレギュラー獲得も充分有り得ます。