(続)本気で甲子園を目指すと言う事

どうやら先日の記事の言葉がきついみたいで、批判的なコメントも寄せられています。
それでも私はとても有難く感じます。
島商ファンはあまり掲示板に書き込みするとか、ブログにコメントを残すとかって他校のファンよりしないみたいなので・・・。

ただし勘違いしてもらっては困るのは、何も感情的になって言葉がきつくなってるのではありませんよ。
だいたいそんな感情的になってたら、とっくにHPや掲示板やブログなんてやめて、試合を観たい時だけ観てわざわざ休日に遠方まで練習試合なんて追っかけたりしませんて。
一応そんな暇ではないんでね・・・。
それにサイトの運営にしたってそれ相応のお金も掛ってますしね。
金も時間も使ってやるのは何としても島商を復活させたいと言う思いと、島商に来てくれた選手には最後に笑って高校野球を終えて欲しいと言う思い、そして島商を愛するファンの為にもやってるんであって、正直自分の為になるかって言えば、ほとんどなりません。
だからこのHPを開設した頃の同士であった野球部HPの管理人さんでやめてった人も結構います。
理由はそれぞれでしょうけど、管理し運営するのって相当な労力が必要ですからね。ほとんどがボランティアみたいなもんだから仕方ないんです。
だから私が感情的にものを言ってるなんて事は絶対にないと言う事だけは言っておきます。

さて本題に入りますが、少し話が飛んだりしますがご了承下さい。
私がなぜこの問題を記事にしたか、理由はいろいろとありますが、最大の理由は教育の観点からです。
今は家庭の教育も学校の教育も崩壊の危機にあります。
親の言う事を聞かない子、その子に対して何も言えない親。
家庭の教育は既に我が国にとっては崩壊寸前と言っても過言ではありません。
以前、島商の父母会の中でも親の言う事を聞かないから掲示板で厳しい事を言ってやってくれ!なんて親もザラにいました。
ましてや自分の子供可愛さに、何でうちの子を試合に出さないんだろうなんて親もいました。

学校教育も同じです。
家庭で躾けられてるはずが全く躾けられていないから、学校の教師は大変です。
生徒が悪い事をしても叱る事も出来ない教師はどんどん増えています。
校長と言えば事なかれ主義でいじめを未然に解決しようなんて気はサラサラない。
自分の任期中に問題を起こしてくれるなと願ってるだけです。
以前、島商野球部で大変お世話になった方の息子さんは先輩投手のいじめによりイップスにかかった選手もいました。
私がその事に気付かされたのはその選手が引退して1年後の事です。
ある時、その事を告白してくれて、その親御さんは思わず涙しました。
苦しかったと思います。それでもじっと耐えてその後も島商野球部を応援して下さっています。

先日、練習試合で浜松に行った時、ある選手が部長先生に厳しく叱られていました。
私は偶然その近くで様子をうかがっていましたが、部長先生が大変厳しくそして分かりやすく叱っていました。
私はこんなに叱ってくれる先生がいてコイツは幸せだと思いました。
ところがその選手は部長先生を睨みつけています。
その結果部長先生が思わずキツイ言葉を発しました。
これははっきり言って選手が言わせた言葉だと思いますね。

今の日本は家庭も学校も地域も社会も近所も、周りを考えられなくなっている。
そもそもが教育の破たんが原因なのです。
このブログでも何度でも言って来た公の秩序が個の尊厳を主張しすぎる事によって保たれなくなっている。
まさに今回題材にした帽子の件は、チームと言う公を越えて個の主張を重視している結果なのです。

コメント欄にもありましたが横浜や済美などがこのような被り方をしているとありましたが、これら有名なチームが必ずしも正しい事はありません。
帽子の形が八画だろうとなんだろうとしっかりと被ればあのような形にはなりません。
島商の指導者の帽子の被り方を見ましたか?
監督さん・部長先生・副部長先生、みんなしっかりと被っています。
指導者がしっかりと被っているのに選手があのような被り方をしていいのか?
指導者を見て覚える。当たり前の事じゃないですか。
選抜出場を果たした選手たちもあの被り方だったならば、それは彼らが間違っているっじゃないですか。
高校生ならばしっかりとユニホームを着用する。
教育の観点から言えば当たり前です。

私は職業柄、中卒の子が職人として働いてる子と接する機会がございます。
彼らは例え1日の経験でも、お客様からはプロとして見られますよ。
彼らが何か問題を起こしたり、服装や身なりがおかしかったら、それはそのまま会社のイメージとしてお客様は受け取ります。
今の島商の選手たちと同じ年頃で既にその責任の一端を担っています。
一度は指導をします。しかし二度も三度も同じ事を言わせるようなら即刻クビです。
分からなければやめてもらって結構、実に厳しい世界です。

本気で甲子園を目指すと言う事は、まずチームがまとまらなければいけない。
そしてその上で自分達が変わらなければならない所があれば変えなきゃいけないんです。
負けてもヘラヘラしてたり、指導者を睨みつけたり、そんな事をしている選手が帽子を自由気ままに変に着用したり、野球の技術がどうこうの問題ではなくひたむきに向き合う姿勢と言うのは一番大切なんじゃないかな。
そして今、何の不自由もなく練習が出来るのは色々な支えがあっての事です。
09年ベスト4の結果の直後にバスの購入からピッチングマシンの購入が決まりました。
でもこれはある後援会の方からの支援があったから出来た事です。
その他にもいろいろな方々の支えと理解があって練習がする事が出来、遠征にもしっかりとしたバスで行く事が出来る。
そうした支えに感謝をし、チーム一丸になって夢を追う。
こうした教育は絶対に必要であり、決して自分達よがりの野球はしてはいけない。
そこを選手には分かってもらいたい、私はそう思います。

それから私は選手を批評しますが、ちゃんとすればフォローをして来ました。
良ければ褒める、悪ければ批判をする。
再度言っておきますが、うちの子は取り上げないで欲しいと言う父母の方がいらっしゃいましたら遠慮なく仰って下さい。
また選手にもそのような選手がいたら、遠慮なくご両親を通して仰って下さい。
ただし、活躍は報じて批判だけやめては通りません。
そんな都合のいい社会はありませんから。

またコメントを頂いた皆さんありがとうございました。
一応答えになっているかは分かりませんが、自分の思う所を書いてみました。
帽子の件で意外にも反響があったのはビックリです。
私の選手に対する厳しい言動(暴言と取られ)に対するクレームも含め、私自身勉強になりました。
今後とも島商野球部に大いなる声援を宜しくお願い致します。